はじめに

私が今まで試行錯誤を繰り返す中で見つけ出した英語学習法をここにまとめたいと思います。 突飛な学習法を唱える 人や、変な学習教材を買 う人、また「アメリカへ行けば英語は話せるようになる」などと言い張る人がいますが、一番の近道は良い本を使い基礎的なことをきちんと学習することです。
ここでは私の英語学習履歴、英語に関する皆さんの疑問に対する回答、効率的な学習方法をご紹介します。 英語で仕事をしたい、勉強を したい、という方の参考にしていただければ幸いです。 皆さんのコメント、質問なども歓迎です。

2025年5月23日金曜日

高校英語

 私の知人の中にかなり英語ができる女性がいます。 普通に日本の高校と大学を出ただけなのですが、英語を話すと「どこか留学していたのですか?」と必ず訊かれます。 どのように英語を勉強したのか尋ねると「英語なんて高校英語をきちんと勉強すれば話せる。」と言われました。 確かにその通りだと思います。 文法に関して言えば高校で習うものをきちんと習得すれば海外大学を卒業するにも十分です。(そして多くの留学生より上になります。) 単語は教科書に載っているものでは足りないのでもう少々ほかのものを使って習う必要がありますが、教科書の単語をすべて学習して使えるようになるだけでも外資系企業に勤めている多くの日本人よりはましな英語になるでしょう。

時折「日本人は受験で英語をたくさん学んできているからあとは話すトレーニングが必要なだけ」といった論調を見かけますが、私は強烈な違和感を感じます。 外資系企業に勤めていた際には、日本の難関大学を出た人たちが意味不明なemailを私の上司(外国人)に送るたびに、彼は私に「これは何?」と言って転送してきました。 私は厳密には高校教育を受けておらず、また大学受験もしていないのでなぜこうなってしまうのかはよくわかりませんが、おそらくテストを受けてすぐに忘れてしまったのでしょうか。

私はまずは高校で習う文法を考えなくても使えるレベルまで習得することが大切だと思っています。イメージとしては合気道の稽古のようなものです。 私は実際合気道1年、クラヴマガ(極めて実践的な格闘技)5年やっていました。 格闘においてはクラヴマガは即日使えますが合気道はまず使い物になりません。 攻撃者が申し合わせ通りに攻撃してくるとは限らないからです。  しかし英語においては合気道のアプローチが有効です。 なぜならまともな英語が話せる人は99%文法に則って会話をしてくるからです。

残念な例として4か国で語学留学をしたことを自慢にしている女性を見たことがあります。 聞いているだけで恥ずかしくなるような下手な英語を話していました。 私には彼女は畳の上をでたらめに転げまわっているように見えました。