いろいろな人とお話をしていると、英語上級者というのは人によっていろいろなことを言い出すようです。
- アメリカへ行けばよい
- 映画を見ればよい
- まずは童話を読むことが重要
- 聖書を読むとよい
- ネイティブから習わないと
- 文法なんて勉強しても無駄
どれもでたらめなのですが、完全な間違いでもありません。
- アメリカへ行けばよい(TOEIC800点以上あれば自分の知っている文法や単語をすらすらと口に出すことはできるようになるでしょう。)
- 映画を見ればよい (TOEIC950点くらいあればかなり良い勉強になるでしょう。)
- まずは童話を読むことが重要 (基礎的な文法と単語を勉強したのちであればこれもまあいい勉強になるでしょう。 童話に興味があれば)
- 聖書を読むとよい (基礎的な文法と単語を勉強したのちであればこれもまあいい勉強になるでしょう。 聖書にに興味があれば)
- ネイティブから習わないと (TOEIC950点くらいであればその人に教えられる日本人教師はかなり数が限られるからやはりネイティブから習うのが良いでしょう)
- 文法なんて勉強しても無駄 (言葉を並べるだけの旅行英語が目標であればこのような割り切りもありでしょう。あるいは1000人に一人くらいの語学の才能があれば文法など必要無いでしょう。)
映画を見ることについては、やはりTOEIC950を超えるレベルになると見ているだけでも様々な発見があり、「この状況でこの簡単な単語の組み合わせでこう言えばよいのか!」と気づいたり、「あの英検1級の難しい単語はこう使うのか」と気づいたりします。 私はしばらく辞書を引きながら見ていただけで随分発音、単語力その他が上達しました。 しかしTOEIC 700程度ではわからない単語の嵐で終わりでしょう。
英語学習としてではないですが、私はキリスト教徒が熱心に聖書を読んでいるのだからどんな面白いことが書いてあるのだろうと思い聖書を読んだことがあります。 時々古い言葉が出ますが、そこだけ辞書を引けば書いてある内容は驚くほど簡単です。 しかし内容がつまらなすぎて挫折しました。 教会へ行くと聖書の勉強会があり、字面ではなくその裏に隠されているメッセージを学ぶようです。 ただあまり深くかかわりたい人たちではないのでやめておきました。
ネイティブ教師、あるいはネイティブと話すこととにこだわる人がたまにいますが、これもほとんど意味がありません。 確かに日本の学校の英語教師の英語力はいかがなものかと思いますが、だからと言ってネイティブ教師に習ったところで大差はありません。 特に学習者の英語力が低ければ通じる言葉がないので意味ないでしょう。 理想を言えば英語教授法を学んで日本語が話せるネイティブが一番良いわけですが、そんな人はなかなかいないでしょう。 JETプログラムで多くのただのネイティブを雇って日本中の学校に派遣していますが、あれも無意味でしょう。
留学すれば教師はすべてネイティブになります。 ただ、授業以外で英語が話せない人に話しかけてくるネイティブはあまり多くありません。 言葉の通じない人にひたすら話しかけるような頭の逝っている人は少ないからです。 営業、詐欺師、売春婦、物乞いが大半でしょう。 日本語ができない私のドイツ人の友人を追いかけまわしていた日本語しかできない女性がいましたが、これはかなりのレアケースでしょう。 私は現在発音矯正のレッスンを定期的にとっていますが、現在の私の発音を改善しているのは多くの日本人を含む教師たちです。
文法不要論はかなり多くの人が唱えているにも関わらず、そのような記述のある英語学習法についての本は見たことがありません。 こればかりはレベルが低すぎて書けないのでしょう。 都市伝説のようなものですね。
英語学習法についての本もいろいろあります。図書館などでいくつか手に取ってみました。 特に大判の本は内容が薄いですが間違ったことは書いてありません。 新書版は良いものが多いです。 黒坂岳央氏の物も読んでみました。 私とはアプローチが違いますが文法と単語を徹底して勉強するという点において同じことです。 ただ発音についての話題がごっそりと抜け落ちている点が気になります
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