時々欧米人は単純に思ったことをストレートにいっているのだと思っている方が見受けられます。でも実際彼らも結構気を使っています。欧米には日本とは違うスタイルの礼儀が存在するのです。特に英語がある程度できるようになった方は日本語で考えて英語を話す、ということをしてしまいがちですがこれはとても危険なことです。
◎念の押し方
私は日本の小学校に入学したとき担任の先生がこんなことを入学式で言っていました。
「ほかの仲間と仲良くしないような奴はこのクラスからつまみ出す」
入学早々なぜこんなことを言われなければいけないのかわからずとてもショックを受けたことをいまだに覚えています。
20歳でカナダの大学の寮に入ったとき少し年上の寮を管理する立場の大学院生にこんなことを言われました。
「おっと、入寮オリエンテーションは実は昨日終わってしまって、そこで寮で暮らす上での規則などについて説明があったんだ。困ったな。でもあなたなら大丈夫だ。きちんと規則を守って生活ができるに違いが無い。」
この人は私と初対面なのになぜ私が規則を守って生活ができる、と自信があるのか良くわかりませんでした。でも違うんです。実は私の小学校の先生と同じことを言っているんです。
◎物を贈るとき
私の母親がカナダの私の友人の家に招待されたとき、日本からお土産を持っていきました。母は「つまらないものですがって英語で言って」というのですがそんなことは普通英語では言いません。ではなんというのか、「I hope you like it」といいます。根本的には言いたいことは同じかもしれませんがいってることが逆になります。さらに英語の場合でもi hope であり、正直でありつつ、それがすきかどうかは相手の判断にゆだねるのが礼儀です。 (もちろん気に入らないからといって気に入らないとは言いません)
もちろん英語圏にだって礼儀の無い人はいます。私のホストファミリーはかなり教養が低い方々で「日本の気色悪い飯よりこっちのほうがいいだろ」「日本の家なんて全部うちよりちいさいんだろ」などといわれました。(残念、私の家のほうが大きいです)もちろんまねしちゃいけません。特に北米圏は経済的にも教養的にも貧富の差が激しいです。
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