はじめに

私が今まで試行錯誤を繰り返す中で見つけ出した英語学習法をここにまとめたいと思います。 突飛な学習法を唱える 人や、変な学習教材を買 う人、また「アメリカへ行けば英語は話せるようになる」などと言い張る人がいますが、一番の近道は良い本を使い基礎的なことをきちんと学習することです。
ここでは私の英語学習履歴、英語に関する皆さんの疑問に対する回答、効率的な学習方法をご紹介します。 英語で仕事をしたい、勉強を したい、という方の参考にしていただければ幸いです。 皆さんのコメント、質問なども歓迎です。

2011年7月15日金曜日

話す内容の違い (3)

日本では人の悪口、また否定的なことについて話すことに対する抵抗が比較的低いです。 本人の前、陰にかかわらず言えることです。相手の立場が上になると陰口になり、また相手の立場が自分より下であればほかの人の面前で罵倒したりします。 また、悪気は無くても親しい関係になると「あほかお前」とか言ってしまいます。 あまりぴんとこないかもしれませんが、欧米人は悪口を言うことに対して非常に大きな抵抗を感じます。 また、どうしてもネガティブなことを言わなければならない場合には客観的な事実を並べることによって安全圏にとどまります。またもうひとつの戦略としては主語を相手ではなく自分にして、自分がどう感じるか、を述べるにとどめます。

私はカナダで学生をしていましたが、カナダ人から学んだことは非常に少ないため、米国人とドイツ人を例にとってここでは説明します。ドイツは英語圏ではありませんが非常に学ぶことの多い人たちです。

◎旅先であったアラスカ出身の米国人
  私「where are you from?」
  彼「Alaska」
  私「Oh Alaska, all I know is Sarah Peilin」
  彼「Oh Peilin!!! When there was George Bush I was always telling people that Alaska is different,
     and now there is Peilin and she is from Alaska!」
  私「Yeah she is a chrstian huh?」
  彼「well, I just don't think she is the right person to represent the country」
私のキリスト教徒であることに言及した発言はちょっと問題があったかもしれません。彼は少し言い過ぎたと思い、「国を代表するにふさわしい人物で無いというだけだ」といいます。 Sarah Peilinのような政治家の存在には非常に迷惑している、そして政治家、大統領候補として適切ではない、でもそれ以上は言わないのです。 さらに「ふさわしくないと思う」の主語は「私」です。 CNNを見ていたときJack Welch も似たようなことを言っていました「I do not critisize her, but I woudn't vote for her」 私自身転職する前(米国企業東京勤務)は「早くあいつ(上司)死んでくれないかな」と毎日二言目には言っていましたがそういうことは英語で言ってはいけないのです。

◎ドイツ人の悪口
私のドイツ人の同僚と飲んでいたとき、その場にいなかった別の同僚についてこんなことを言っていました。「あいつはな、一度会議室を予約して会議に行ったときに、ほかの人たちがいつまでたっても出て行かなかったときがあって、そのとき怒ってゴミ箱を蹴飛ばしたんだ。 あと、○○があいつの机にコーヒーをこぼしたら怒鳴りつけたことがあったんだ。」 たぶん「あいつは変だ」といいたいのだと思います。でもそれを言うのは非常にためらわれるため代わりに客観的具体的事実を羅列し、そのあたりの判断は聞き手にゆだねているのです。
また、私の元上司は別の部署のある人について「○○と一緒に仕事するのは難しい」といいます。実はできないことで有名な人で、おそらく「あいつは使えない」くらい思っています。でもそんな言い方はしません。相手を主語にするのではなく自分を主語にしてどう感じるかということに視点を変換しています。ここまでくるともう悪口でさえありません。事実の羅列です。ドイツ人がつまらないのは言うまでもありません。

◎文句のたれ方
異文化理解のコースを取ったときのお話。
ドイツの幼稚園で自分が作ったレゴを ほかの園児に壊されてしまったとき、
「you are stupid」というと先生から言い方を注意されます。正しい言い方は
「I don't like it if you break my lego」
この主語の変換はヨーロッパで生きていくために非常に重要であり、また日本においても使えるはずです。

◎その他
相手の容姿、能力、可能性についての話題は特に気を使います。例え冗談でも否定的なことは避けます。あまり見るに耐えなければ建設的なアドバイスをするにとどめましょう。 例えば日本語で「なんか最近太ったね」とか言ってしまいますが、その程度のことも言いません。

0 件のコメント:

コメントを投稿