はじめに

私が今まで試行錯誤を繰り返す中で見つけ出した英語学習法をここにまとめたいと思います。 突飛な学習法を唱える 人や、変な学習教材を買 う人、また「アメリカへ行けば英語は話せるようになる」などと言い張る人がいますが、一番の近道は良い本を使い基礎的なことをきちんと学習することです。
ここでは私の英語学習履歴、英語に関する皆さんの疑問に対する回答、効率的な学習方法をご紹介します。 英語で仕事をしたい、勉強を したい、という方の参考にしていただければ幸いです。 皆さんのコメント、質問なども歓迎です。

2011年7月9日土曜日

海外生活と語学力

英語圏へ行けば英語が話せるようになると思っている人は多く見受けられます。 私の周りには私はカナダに行ったから英語が話せると思っている人が大勢います。
なかなかご理解いただけませんがそうではないのです。

1.英語は「話せる」「話せない」の二つではないということ

だから中途半端に留学などして少しだけ話せる人が見栄を張って「話せるようになった」と言ってしまいます。まあうそではありませんがまともに信じる価値もありません。TOEICの点数を参考までに訊いてみるとよいでしょう。
たとえば「日本語が話せる」というのもさまざまなレベルが存在します。
*ある程度の日本語ができる外国人、
*普通の日本人よりも漢字や慣用句を多く知っている外国人
*話せるけど何もかけない、また論理的な会話ができない幼稚園児
*作文程度はかける小学校六年生
*大人向けの本が読める中高生
*漫画しか読めない中高生
*レポート程度はかける大学生
*大学で国語を専攻した社会人・教員
*ニュースキャスター
*新聞記事を書く記者
これらの人たちの日本語力を「話せる」の一言でくくるのは暴力的ではないでしょうか。

2.聞き手側がそもそもその人の英語力を判断するだけの英語力が無い
だからいいかげんな英語を話していても「ぺらぺら」などと判断してしまいます。

3.-さんは海外の大学を出ていて英語が話せる。

これはロジックが逆です。英語が話せるから海外の大学に入学許可が下りるのです。 海外の大学にいったから英語が話せるのではありません。 日本語ができない人は普通日本の大学には入れません。考えればわかります。 ただ実際のところ私の場合、理論的な英語力(つまりTOEFL575点レベル)をとって大学に入学したときは運用能力(会話力)はまだ低く、それから1年くらいかけて会話力を磨いたため、周りにいるカナダ人も「彼はカナダにきてから話せるようになった」と言っていたのを覚えています。第二言語を学んだことの無い人にはなかなか理解してもらえないのですが、会話力というのは氷山の一角であり、その下にある大量の氷(単語力、文法力)があって初めて成り立つのです。
4.謙遜を重んじる日本文化
日本人は謙遜という若干害のある文化を重んじています。「どうして英語がうまいの?」という質問に対して「独学で勉強しました」という答えは正しいにもかかわらず日本においては不正解なのです。「英語圏に行くと実際英語は上達するの?」という質問に対して「勉強して使った分だけ上達する」というのも英語ができる人は大体わかっていますが言いません。これは期待されている答えではないからです。相手の心情を察してものを言うことの大切さももちろん世界共通にあります。よくアメリカでは「politically correct」といいます。たとえ真実であっても言わないほうが政治的に正しい、ということです。私は必要な真実を伝えることのほうが価値が高いと思われる際には真実を言うようにしています。だからこのブログを書いています。

海外に住むと時々以下のような方にお会いすることがあります。
*カナダに20年住んでいるけれども片言の英語を話す日本人
*カナダで生まれ育っているけれども非常に強いアクセントで何を言っているのかわからない中国人
*ドイツに16年駐在しているけれども一言もドイツ語が話せない日本人
海外に住むことがいかに語学学習において無駄だということがお分かりいただけましたでしょうか?
もちろん良質な語学教育を安価で受けられるというメリットがありますし、また、ある程度勉強を終えたレベルの方にとってはとてもよい練習になります。でも英語がまったくできない人が海外に行っても意味が無いのです。


0 件のコメント:

コメントを投稿