はじめに

私が今まで試行錯誤を繰り返す中で見つけ出した英語学習法をここにまとめたいと思います。 突飛な学習法を唱える 人や、変な学習教材を買 う人、また「アメリカへ行けば英語は話せるようになる」などと言い張る人がいますが、一番の近道は良い本を使い基礎的なことをきちんと学習することです。
ここでは私の英語学習履歴、英語に関する皆さんの疑問に対する回答、効率的な学習方法をご紹介します。 英語で仕事をしたい、勉強を したい、という方の参考にしていただければ幸いです。 皆さんのコメント、質問なども歓迎です。

2021年10月3日日曜日

教材の選び方

 英語を勉強している人に「どんな教材を使っていますか?」と訊くととんでもない物を使っていることがあります。変な教材を使っていてはただの時間の無駄です。日本で書店に行くと英語学習用の本は大変充実していますが、すべてが良い物ではありません。良いものを選ぶ眼が必要になります。

-TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ

これはTOEIC600点以上の方を対象にした単語帳ですが、600点レベル、700点レベル、といった中にたった100個の単語しか入っていません。TOEICに頻出する単語だけを挙げているからです。単語100個覚えたくらいでTOEICの点数を100点上げるなどなめた話です。アマゾンでは4.4の評価を得ていますが、こんなものをよいものだと勘違いしている人がたくさんいるとは残念なことです。外国語学習においてはでたらめに難しい言葉を覚えるのではなく、簡単な言葉をまずもれなく学習する必要があります。 なぜなら簡単な言葉というのはより頻繁に出てくる言葉だからです。

-英検〇級 でる順パス単 (旺文社英検書)

では何を使えばよいのかといえばこれです。これを自分が知らない言葉が出てくる一番低い級から始めて、すべて覚えたら次の級に進むとよいです。1級まで制覇すれば一部のネイティブに単語力で勝てます。

-アルクSVL 12000 https://eow.alc.co.jp/svl_level1.html

以前は単語一覧が画像としてアップロードされていたのでOCRにかけて抽出し、すべて覚えたことがあります。しかし私のようなことをする人が多いのか、現在では一部の単語しか載っていないのでアルクの本を買うしかありません。この単語リストは良いと思うのですが熟語が無いのが難点です。

他にも良い単語帳、悪い単語帳、たくさんありますが、ここで私が説明した選択基準をもとに選べば変なものはつかまされないでしょう。

- スタディサプリ

私としてはこれを実際に使ったわけではないので人から聞いた話になってしまいます。文法に関するビデオは大変分かりやすいとのことで、そんなに良いなら見ればよいです。ただ、その後の練習問題はTOEIC形式の4択のみです。これをやっていても力が付きません。私が以前別のページでおすすめしたような文法書を使って文章を自分で作る練習がいずれにしても必要です。 4択の問題の繰り返しで言語力なんてつくと思いますか? 例えば小学生が国語の学習をすべて4択で勉強してたら国語力が大変なことになってしまうと思いませんか? 試験の形式として4択はそれほど悪くないと思っています。 費用対効果が良いですし、4択だからと言って必ずしも簡単ではありません。英検1級の問題でも見てみてください。ネイティブでも目がくらむような問題が並んでいます。 しかし勉強法としては成り立ちません。

-アマゾン・ネットフリクスでビデオをひたすら見る。

このような勉強法が成り立つのはTOEIC950点以上です。私自身もこれで英語を勉強した部分がありますし、また英語上級者がこれをお勧めすることがあります。ただ、TOEIC950点でも結構知らない単語が出てきて辞書を引くことがあります。例えばTOEIC700点の人がこのようなことをしても何もわからずに終わるかひたすら辞書ひきっぱなしになります。時間の無駄です。やめましょう。私のように単語や文法の勉強をお勧めすると敵ができるので、このようなことをお勧めしてお茶を濁す上級者が時折います。

- DMM等の英会話

私の知り合いの弟さん(TOEIC700程度)がこれを500時間受講してほとんど英語が上達しなかったという話があります。また私が以前在籍していた会社にも管理職になって英語が必要なので英会話コースを受講させられ、400万円分受講したにも関わらず、ほとんど英語が話せず中学生以下の英語を書く人がいます。ちなみにその人が書いた英語を読むと吐き気がするとまで言われており、私も転送された文章を見て「へたくそ」を通り越して不思議な悪寒を感じました。英会話コースはある程度文法、単語を勉強したけれどもなかなか口に出せない人が練習するには良いです。また、自分の英語の癖などを指摘してもらえるというメリットもあります。ただ、それ以外の学習が伴わなければビデオを見ているのと同じです。学習時間の1割程度を英会話に使えば十分でしょう。

特にTOEIC向けは需要が大きいため多くの本が出ていますが、TOEICの要領を教えるような駄本が多いです。一歩譲ってTOEIC 受験前に使って点数を上乗せするのには使えるかもしれません。しかし自分の英語力を上回るTOEICの点数など取って何の役に立つのでしょうか?英語が話せない900点の人になりたいのですか? 適切な教材を見極める、また多くの上級者のアドバイスの中から意味のあるアドバイスを見極める力も英語の適性かもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿